以前作ってもらった物をまた作って欲しいと
極小文字のカッティングシートの連絡が入る。
過去の資料を引っ張り出し確認!
見てみるとまあ何とかなるかなと言った感じで引き受ける。
製作用のデータがメールで届く。
すると前回分に追加で文字が増えていた。
だがその増えた文字が問題!
文字高=5mmの英字は問題ないがフォントが明朝体。
なので文字の先端が跳ねていて細くなっている。
その先の太さは0.1mm。
これはカッティングの許容範囲を超えていた。
「今回の文字は先端が細くて無理ですね~。」
ゴシック体とかだと問題ないのでフォント変更を提案した所
フォントがデザインにもなっているらしく変更は不可との事。
どうしてもこのフォントで作りたいとの事なので
次に線を手動で修正して太く出来ますか?と提案。
するとちょっと時間を頂ければ修正しますとの事で
数日デザインを保留とする。
後日修正完了とデータが入稿。
確認してみると先端を0.3mm程に修正してくれていた。
「これだと大丈夫かな!」
それではここからはこちらの腕の見せ所である。
「i」 の先端は当初0.1mmだったのを0.3mmに変更。
無事カット完了!
「i」 「h」 の下部も細かったが修正してもらったので無事カット完了!
直線も0.15mmだったが接着面が小さいので
剥がれるのを防ぐために0.3mmに変更。
0.15mm太くしただけだがこれで接着強度は2倍になったので
シートの耐久性は飛躍的に上がる。
0.1mmと言えば肉眼で見ればほぼ同一で差が分からない世界。
しかし極小文字のカッティングの場合
このコンマ1mmの世界を操作して作って行く所に醍醐味がある。
今回はデザイン部分で応援してもらえたので大助かりであった。
PS.この後ラミネートを貼る時失敗。
かなりショック!
ちょっと気を抜くとダメですね。
また最初からやり直しで今度は無事完成出来ました。
上記の作品は
「彫刻文字のショーリン・ドット・ネット」にて製作致しました!
他の作品はカテゴリー
「sho-rin.net」 に載せてあります!